
毎月の引き落としを見て、何の支払いか分からない項目がある。動画、音楽、クラウド、アプリの有料機能、通販の会員費。一つひとつは小さくても、合わせると固定費として無視できない額になります。年に一度でいいので、まとめて洗い出す機会を作ると効きます。
まず全部を洗い出す
記憶に頼ると必ず漏れます。見る場所は3か所です。
- クレジットカードの明細 … 直近12か月ぶんをさかのぼる
- 銀行口座の入出金 … 引き落とし名義で検索する
- アプリストアの購読一覧 … 端末経由の契約はここに集まる
とくに見落とされやすいのが3つめです。スマートフォンのアプリから申し込んだものは、カードの明細にはストアの名前でしか出ないため、中身が分かりません。ストアの設定画面に一覧があるので、そこを開くと契約中のものが並びます。
年払いのものは、12か月ぶんをさかのぼらないと見つかりません。半年前の明細まで見て終わりにすると、いちばん高額なものを取り逃がすことがあります。
3つに仕分ける
一覧ができたら、契約ごとに分類します。判断の基準は、直近3か月で実際に使ったかどうかです。
使っている、たまに使う、使っていない。この3つに分けるだけで、解約の候補は自然に浮かびます。迷うのは「たまに使う」ですが、ここは月額と回数で割ってみると判断しやすくなります。月1,000円で年に2回しか使っていないなら、その都度払う方法があるかを調べる価値があります。
重複していないか
同じ役割のサービスを二重に契約している例は珍しくありません。クラウドの保存領域を複数持っている、音楽のサービスが家族でばらばら、動画が3つある。役割ごとに並べ直すと、重なりが見えます。
家族向けのプランにまとめると安くなるものも多く、人数分を個別に払っているなら見直しどころです。
解約の手順で気をつけること
解約は、申し込んだ経路で行うのが原則です。アプリから申し込んだものはアプリストアの設定から、ウェブから申し込んだものはそのサイトから。アプリを削除しただけでは契約は続きます。ここを勘違いして払い続けている例は多くあります。
次に、締め日を確認します。日割りにならないサービスが多いため、更新日の直前に解約すると、その月ぶんを使い切れます。逆に、更新日を過ぎた直後だと、丸1か月ぶん損をします。
データが消える場合もあります。クラウドの保存領域を解約すると、そこに置いていたファイルが一定期間後に削除されます。解約の前に、必要なものを別の場所へ移します。
無料期間の扱い
無料で試せる期間があるものは、始めた日に終了日をカレンダーへ入れておきます。続けるかどうかを、その日に判断する。入れておかないと、自動で有料に切り替わってから気づくことになります。
試す目的で登録するなら、最初から解約の手順を確認しておくのも手です。解約しにくい作りのサービスかどうかは、始める前に分かります。
止める以外の選択肢
解約か継続かの二択ではなく、下のプランに変える、休止する、年払いに切り替える、といった選択肢があります。年払いは総額が下がることが多い一方、途中でやめにくくなるため、使い続けると決めたものだけに向いています。
棚卸しの時期を決める
一度やって終わりにすると、また増えます。年に一度、時期を決めて繰り返すのが現実的です。年度の変わり目、誕生月、年末など、思い出しやすい時期に固定します。
そのときに、契約中のものを一覧にして残しておくと、翌年の作業が短くなります。名前、金額、更新日、申し込んだ経路。この4つを書いておけば十分です。
解約したのに請求が続くとき
手続きをしたはずなのに引き落としが止まらない場合、いくつか原因が考えられます。解約ではなく休止になっていた、同じサービスを別のアカウントで二重に契約していた、経路が違って別の契約が残っていた。
まず、解約したときの確認メールが残っているかを見ます。届いていなければ、手続きが完了していない可能性があります。次に、ログインし直して契約状況を確認します。それでも分からなければ、サービスの窓口へ問い合わせます。
カード会社に止めてもらう方法もありますが、契約自体は残るため、未払いとして扱われることがあります。順番としては、サービス側の解約を先に済ませます。
家族の契約も一緒に見る
子どもがアプリから課金しているものや、家族が別々に契約している同種のサービスは、本人の明細だけでは見つかりません。家族で使っている端末があるなら、そのストアの購読一覧も一度開いてみます。
まとめ
カード明細、口座、アプリストアの3か所から洗い出す。直近3か月で使ったかで仕分ける。解約は申し込んだ経路から、締め日を見て、データを退避してから。年に一度これを回せば、気づかないうちに増える固定費は抑えられます。




