
在宅で仕事をしていて、会議の映像が止まる。原因は回線とは限りません。確認する順番を決めておくと、切り分けが短時間で終わります。
まず切り分けの順番を決める
通信が不安定な時に見る場所は4つです。端末、Wi-Fi、宅内の配線、回線そのもの。手前から順に確かめると、無駄な作業をせずに済みます。
- 端末 … 他のアプリが通信していないか、再起動で直らないか
- Wi-Fi … 電波の強さ、周波数帯、接続台数
- 宅内の配線 … ルーターと機器の位置、LANケーブルの規格
- 回線 … 契約の速度、時間帯による混雑、事業者の障害情報
端末側で終わることが多い
会議中に映像が乱れる時、裏でクラウドの同期やバックアップが動いていることがあります。大きなファイルの同期は、会議の時間帯だけ止めておきます。
ブラウザのタブを大量に開いたままにしていると、通信も処理も食います。会議の前にいったん整理すると、映像と音声が安定します。
Wi-Fiは周波数帯を選ぶ
家庭のWi-Fiには、2.4GHzと5GHzの2つの帯域があります。2.4GHzは遠くまで届く代わりに、電子レンジや近隣の電波と干渉します。5GHzは干渉が少なく速い代わりに、壁に弱いという性質があります。
ルーターと同じ部屋で仕事をしているなら5GHzを選びます。別の階や壁を挟むなら2.4GHzのほうが安定することがあります。接続先の名前の末尾で見分けられる機種が多くあります。
有線が最も確実
会議が多い日は、LANケーブルでつなぐのがいちばん確実です。ケーブルはカテゴリ5eか6を選べば足ります。ノートパソコンに差込口が無い場合は、変換アダプタで足せます。
ルーターの置き場所
床置き、棚の裏、金属ラックの中は電波が弱くなります。部屋の中央寄りで、床から1メートルほどの高さ、周囲に金属が無い場所が基本です。
家族が同時に動画を見る時間帯に不安定になるなら、台数の問題です。ルーターの同時接続の上限や、古い規格のままかを確認します。5年以上前の機種なら、買い替えで改善する場合があります。
回線側を疑う前に確かめること
速度測定は、有線でつないだ状態と、Wi-Fiでつないだ状態の両方で測ります。有線で十分な速度が出ていれば、原因は宅内のWi-Fi側です。
どちらも遅い場合は、事業者の障害情報を見ます。同じ地域で発生していれば、待つ以外にできることはありません。頻繁に起きるなら、契約している回線の種類そのものを見直します。
会議の直前にできる応急処置
映像が乱れる時は、自分のカメラを一時的に切ります。映像は音声よりはるかに多くの通信を使うため、音声だけにすれば会話は続けられます。
画面共有をしている側が重くなる場合は、共有する範囲をウィンドウ1つに絞ります。画面全体より通信量が減り、相手側の見え方も安定します。
家族と時間帯を調整する
同じ回線を家族と共有している場合、夕方から夜にかけて重くなります。会議の予定を朝の時間帯に寄せられるなら、それだけで安定します。
調整が難しい場合は、ルーターの機能で機器ごとに優先順位を付けられる機種があります。仕事用のパソコンを優先に設定すると、混雑時の影響が小さくなります。
備えとしての予備回線
回線が落ちると仕事が止まります。スマートフォンのテザリングを、いつでも使える状態にしておくと保険になります。接続の手順を一度試しておき、パスワードを控えておきます。
データ量を多く使う契約でない場合、映像を切って音声だけで参加する前提にします。音声だけなら消費は小さく、短時間の会議なら十分もちます。
記録を残して原因を絞る
不安定な状態が続くなら、起きた日時と状況をメモします。曜日と時間帯が偏っていれば混雑、天候と重なるなら屋外設備、特定の機器だけなら端末側と、原因の見当が付きます。
事業者へ問い合わせる時も、この記録があると話が早く進みます。速度測定の結果を数回分そろえておくと、調査を依頼しやすくなります。




